フェニックス医療講座 第11回フェニックス医療講座
「統合失調症‐診断と治療、周囲の人に望まれる対処法について」 黒田 治 先生 2018. 9. 29 統合失調症は、およそ100人に1人弱がかかる、頻度の高いこころの病気です。幻覚や妄想という特徴的な症状がみられます。それと同時に、他者と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け(生活の障害)、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい(病識の障害)、という特徴をあわせもっています。かつては早発痴呆とか、精神分裂病と呼ばれ、「話が通じなくなる」「不治の病」といった誤ったイメージを持たれていましたが、実際には、発症した後も、こころの働きの多くの部分は保たれ、多くの患者さんが回復していきます。新しい薬の開発と心理社会的ケアの進歩によって、初発患者のほぼ半数は、完全かつ長期的な回復を期待できるようになりました。高血圧や糖尿病などの生活習...